ICPC 2024 アジア地区予選 台中大会に、東京大学チーム Screenwalkers (E869120, square1001, KoD, 敬称略) のコーチとして参加しました。
アジア地区予選について
2024 年の ICPC Asia 地区予選については、Asia Pacific Championship (以下、プレーオフ) のサイトが詳しいです。ここでも簡単にまとめると、アジア地区予選には以下の 5 つの大会 (以下、リージョナル) があります。
各チームはこれらのうち 2 つ以下に参加することができ、各リージョナルの上位チームがプレーオフに進出することができます。プレーオフでは World Finals (以下、WF) に出場するチームが決まります。選抜基準についてはこちらが詳しいです。
海外リージョナル参加のメリット
注意されたいこととして、自国の予選を通過していなくても海外リージョナルに参加できるという点があります。日本でいうと、7 月の国内予選で落ちて横浜大会に出場できなかったとしても、台中・ソウル・ジャカルタ・ハノイ大会には参加することができ、そこで上位に入ればプレーオフや WF に進出できる可能性があります。
国内予選を通過して横浜大会に出場できるチームであっても、海外リージョナル参加によってプレーオフ進出の可能性を高めたり、リージョナルで優勝することで WF への進出を確定させる (ただし、同大学の異なるチームが異なるリージョナルで優勝した場合はそうとは限らない) ことができるなどのメリットがあります。
台中リージョナル参加までの手続き
今回の台中リージョナル参加にあたって、コーチとして行った手続きは以下の通りです。ただし、リージョナルや年によって異なるであろう点にご留意ください。
- ICPC world site での参加登録
- 参加登録締め切り後、メールで再度参加意志を問われたので、Yes と答える
- コンテスタント・コーチの個人情報、参加費支払いのためのクレジットカード情報の送付
実は同じく東京大学のチーム SPJ も台中大会の参加登録を行っていたのですが、海外チームの 10 チーム制限に阻まれて参加できませんでした。枠を超える応募があった場合は申し込みが早いチームが優先されるルールを採用しているリージョナルが多そうなので、強い参加意志があるチームは締め切りギリギリではなく早めに登録を行うと良いと思います。リージョナルのホームページに選抜基準が書いてあることもあるので、隅までよく見ましょう。
渡航までの準備
10/07: 台中リージョナル参加日本勢の Discord に参加
参加チームが確定した直後に阪大チームコーチの kotamanegi さんが作ってくださった Discord サーバーに入りました。ここでは日本から台中大会に参加する会津大・東大・阪大・早稲田の参加者が集まって、飛行機や新幹線の割引、入国カードの事前作成、各々予約したホテルや飛行機の情報共有していました。日本から一緒に参加するチームが複数いたのは心強く、幸運でした。
ICPC2024台湾リージョナル大会に参加する方のための情報共有用discordを作っています。
— こたまねぎ (@small_onions) 2024年10月7日
メールなどでも連絡を取っていますが、阪大以外で台湾大会に参加予定の方や、参加者の情報をご存知の方はXでDMいただけると助かります。
10/10: 飛行機・ホテルの確定、ホテルの予約
コンテスタントの 3 人とミーティングをして、往復の飛行機とホテルを決め、ホテルは booking.com でその日のうちに予約しました。大会日程は 16(土、リハーサル)・17(日、本番)・18(月、観光) だったのですが、いいコンディションで臨むために早めに現地入りしたいことや、メンバーの授業の都合を鑑みて、最終日の観光は行かずに 14 日から 18 日で行くことになりました。
ホテルは桃園が 1 泊 1 人約 10,000 円、台中が 3 泊 1 人約 13,000 円でした。台中のホテルは割と安いところが多かったです。
10/11: 飛行機の予約
中華航空の日本・台湾便を 4 人で使うと安くなるキャンペーンを利用しました。中華航空は LCC ではないのでキャンセルや荷物についても融通が利き、日本の ANA や JAL と比べるとかなり安いので、安心して使うことができました。割引の結果、往復 1 人約 48,000 円になりました。LCC でも 4 万円程度はかかると聞いたので、コスパはとても良かったと思います。
パスポート
既に作っていたので大丈夫でした。持ってない場合は作るのに約 1 週間かかるので、早めに申請すると良いと思います。
入国カードの作成
台湾に渡航するにあたってビザは必要ありませんが、入国カードは必要です。事前にウェブで作成してから行きましたが、機内や空港でも書けるのでそれほど問題にはならないです。
クレジットカードの枠一時引き上げ
4 人分の飛行機代の支払いにかなりかかったので、余裕を持って 50 万円に引き上げました。台湾はかなりカードが使える所が多く、全体の 8,9 割はカード払いだったと思います。海外で使うとすぐに制限がかかってしまうカードもあるようなので、事前に確認しておくと良いと思います。
荷造り
重い腰を上げて出発 2 日前くらいから始めました。とはいえ持って行ったのは服・日用品・充電器・パスポート・飛行機やホテルの予約確認書の印刷くらいです。事前に天気予報で台中は暑い (最高 30 度くらい) ことがわかっていたため夏服しか持って行かなかったので、4 泊 5 日でも余裕でスーツケースに収まりました。行く国のコンセントの形状や電圧は事前に調べておくと良いです (台湾ではそのまま使えました)。
両替
行きの成田空港で、E8 さんに 1 万円を台湾ドルに両替してもらいました。現金でしか払えなかったのは台中市街の飲食店や夜市だけだったので、4 人で 1 万円でちょうど使い切るくらいでした。市街ではどこで両替できるかよくわからないので、少しレートは悪いですが日本国内または行った先の空港で済ませておくと安心だと思います。
台風 25 号
大会 3 日前の 13 日に、台風 25 号の影響で大会がオンラインになる可能性があるという通達を受けました。要件としては、オンラインになった場合に備えてパソコンと、ビデオカメラやスマホでの録画環境を用意しろというものでした。録画はスマホでも大丈夫なようですが、容量が少し心配かもしれません。
結果的には台風は来なかったので杞憂に終わりました。
参加記
ここからは実際の参加記になります。
大会前々日 (11/14 木)
フライトの約 2 時間前の 17:30 に成田空港に集合することになっていましたが、余裕を持って 15 時前に家を出発して、京成線のアクセス特急で成田に向かいました。電車はスーツケースを持った旅行客で溢れかえっていましたが、羽田空港発成田空港行なので、誰が旅行帰りで誰がこれから旅行に行くのか見分けがつきません。幸運にも乗った次の駅で着席できて、成田空港には定刻通り 17 時前に到着しました。
改札の近くで KoD さんらしき人がいるのに気づきましたが、ここでは確証が持てなかったので話しかけられませんでした。結局第二ターミナルに着いたところで再度合流したので今度こそ話しかけ、無事に本人であるとわかりました。ターミナルにある店街を見たり、雨に備えてタオルを買ったりした後 E8 さん square さんとも合流します。
全員揃ったところでまず飛行機のチェックインを行いました。隣のホノルル行の便のカウンターは長蛇の列ができている一方でこちらは待ちがなく、スーツケースの受託と座席の確定をスムーズに行えました。時間がかなり余ったので、E8 さんに空港内の両替所で 1 万円を約 1,800 NTD に両替してもらい、展望デッキに繰り出した後レストラン街で軽く食事をしてから保安検査場に向かいました。
保安検査は通常のものですが、その後に国際線特有の出国審査があります。ここではパスポートをスキャンしてカメラに写った顔と照合する顔認証ゲートが整備されていてテクノロジーを感じました。私の場合は認証に結構時間がかかってしまったのですが。
ここまで来れば搭乗までの関門は終わりです。ゲートで搭乗開始を待っていたのですが、第二ターミナルは LCC 専用の第三ターミナルと比べて広くて綺麗だなとこのときしみじみ思ったのを覚えています。使用する機体の到着が遅れた影響で、搭乗は予定より 20 分遅れの 19:30 に開始しました。機体は一昔前のエアバス A330 で、機内 Wi-Fi のサービスはありませんでしたが座席の柔らかさや広さについてはエコノミークラスとしては申し分ありませんでした。座席配置は 2-4-2 で、我々は 2-2 に別れて窓側の席に座っていましたが、機内では特に中央の 4 列の部分に空席が目立ちました。出発はやや遅れたもののフライトは順調そのもので、台北桃園空港にはほぼ定刻通りに到着します。搭乗時間は約 4 時間と長丁場で台湾が思ったより離れていることを実感しましたが、機内食があったりフライト情報をリアルタイムで確認できたりと十分に楽しむことができました。
着陸少し前から感じてはいたのですが、やはり台湾は暖かいです。しかし、それよりも成田を出てからというもの食事の際の崇拝の水しか飲んでいなかったことによる喉の渇きが気になりました。つつがなく入国審査を終えたあと手荷物受取所で給水所があったので急死に一生を得たので良かったですが、出発前に水をたくさん飲んでおくべきでした。
23 時半頃に全員が荷物を回収したところで、ようやく宿泊するノボテルに向かいます。空港直結の地下鉄駅から 1 駅先にあるのですが、地下鉄はクレジットカードでも通れる改札があって非常に便利でした。日付が変わるギリギリくらいの時間に着きましたが、この時間でもチェックインの行列ができていて驚きます。チェックイン時のカード支払いで、台湾ドルか日本円かどちらで支払うかを訊かれたときに手なりで日本円を選んでしまったため、ホテルの高い両替レートの影響で数千円をロストしてしまいましたが、これも高い授業料だと思うことにして観念しました。
部屋は広く綺麗で、今回はほぼ見るだけでしたが下の階にはジムやプールなども併設されており、1 万円という値段に対してはとても良い環境でした。もう遅かったので各々シャワーを浴び、適当にテレビで現地の番組を見たりしてから現地時刻 1 時半頃に就寝します。
1 日目感想まとめ
- 無事に入国できて良かった
- 地下鉄はクレジットカードが使えて便利だった
- ノボテルがすごい
大会前日 (11/15 金)
2 日目は 8 時半頃に起床し、身支度を整えてからホテルの下の階で販売されていたパンを 1 つ買い、ホテルを後にします。チェックアウトの際に、チェックインの際の支払いで実は過剰な額を請求されていたことを謝罪され、払い戻しして改めて正しい額を今度は台湾ドルで支払うこととなりました。不意にミスがチャラになって僥倖です。
この日は台北を少し観光してからコンテスト会場のある台中に向かう予定でしたが、台風接近の影響で高速鉄道が午後計画運休となっていたため、早めに切り上げて台中入りすることになります。
桃園空港から台北の中心駅までは地下鉄の快速で約 20 分の距離で、地下鉄ながら地上を走る区間も長く、右を見れば山、左を見ればビル群という光景が面白かったです。向かう先は台北の高層タワーである台北 101 で、台北駅からさらにメトロ線に乗り継いでいきます。こちらの路線ではクレジットカードは使えず、用意してもらった現金を使ってコイン上の切符を買いました。タワーの麓には 11 時半頃に到着しますが、地下一階はおそらく観光客で溢れかえっていました。予約していた新幹線までさほど時間がなかったので、受付では 89 階までのファストパス (1,200 台湾ドル) と 101 階までの追加チケット (380 台湾ドル) を購入しましたが、1 台湾ドルが約 4.8 円であることを考えると割と高かったと思います。
101 階に行ける時間は 13 時から 14 時までだったので、先に地下のフードコートで食事を済ませます。私が行った店はメニューが中国語しかなく、値段を指し示す元が台湾ドルか中国の元のことなのか判別できませんでした (実際はちゃんと台湾ドルでした) が、辛うじて何かを注文できたので及第点です。各々食事を取り、12 時半頃に今度こそ 89 階へと行きます。高かったですが、ファストパスのおかげで 1 時間くらいの待ちを回避できたようです。
89 階では台北の市街を見下ろすことができてもちろん綺麗だったのですが、空気が汚くて淀んでいたのが少し残念だったというのが正直な感想です。その他では大谷翔平選手の 50-50 が至る所で崇め奉られていたのが印象的でした。
中のお店でマンゴースムージーを買ったのですが、前に並んでいたおばさんが勝手に私の支払いに対してクーポンを適用してきたのには本当に驚きました。自分としては安くなったのでありがたいのですが、あまりに不測の事態に唖然としました。13 時になったので、階段で 91 階に上がり、93 階でエレベーターを乗り継いで 101 階へと行きました。
101 階は全体が緑や草花で覆われており、昔は VIP 専用だったようです。台北 101 は高さ 508 m で、101 階の高さは約 460 m とスカイツリーの最高展望台よりも高いことや、日本では 4,000 m の塔や 10,000 m のマンションの建築計画がかつてあったことを E8 さんらから聞いて勉強になりました。
だいぶ道草を食って時間が切羽詰まったため、急いで降りて台北駅に戻ります。エレベーターで昇降時に E8 さんらがかかった時間を測っていたのが面白かったです (昇りの方が速かったらしいです)。午前中に指定席予約してもらった 14 時半前の高速鉄道で台中駅へと向かいます。16 時以降は台風で運休の予定となっていて、エコノミークラスで乗車できる便としては最も遅いものだったと記憶しています。
高速鉄道の台中駅からは改めて在来線の台中駅を目指します。台中駅が離れた位置に 2 種類あるのがややこしく、高速鉄道の台中駅に直結している在来線の駅は新烏日です。在来線台中駅までは約 10 分ですが、運賃は 15 NTD (約 70 円) であり日本と比べると圧倒的に安いです。その分本数は 20 分に一本程度なのですが。
ここから三連泊となるツインスターホテルにチェックインした後は小一時間休憩して食事を求めて市街へと繰り出します。
食事は街の良さそうな中華料理店に行きました。予約で結構人が埋まっていたようでしたが、19 時までという制限の下で 4 人で入ることができました。支払いが現金のみで E8 さんの手持ちが約 1,700 NTD でしたが、各々 1 品と 4 人で小籠包・海老餃子をシェアする形で 1,485 NTD だったので、色々な意味で味が良かったです。
食後は真っ直ぐホテルへと帰りましたが、綺麗な満月が覗いていて台風とは...という気分になりました。コンテスト本番は明後日ですが、当日の早起きに体を慣らすためにこの日は早く寝ます。
2 日目感想まとめ
- 来なかった台風に狂わされてあまり観光できなかった
- でも無事に台中入りできたので、コンテスト第一の観点からは良かった
大会 1 日目 (11/16 土)
いよいよ大会 1 日目で、この日は午後からリハーサルがあります。ホテルの朝食を食べてから 9 時頃くらいにホテルを発ち、辺りを少し歩いて回ってからバス集合の高速鉄道台中駅を目指します。ここで散策中に阪大メンバーの二人と偶然会い、泊まっているホテルや昨日の新幹線の運行状況について軽く情報共有をしました。
高速鉄道台中駅にはシャトルバスの発車 1 時間前に着いたので、そこで昼食を済ませる予定だったのですが、レストラン街が一風堂・すき家・大戸屋などの日本チェーン店のオンパレードだったためやむなく一風堂で食べることになりました。日本の店舗との違いはそんなにわからなかったですが、値段は高かったです。
出発ギリギリに ICPC 運営のシャトルバスに乗り込んで、会場のある亜洲大学に向かいます。当たり前ですが車内は台湾選手ばかりで、アウェーを思わされました。
大学には 12 時すぎに着いてチェックインと記念撮影をしたのは良かったですが、その後コンテスト会場が開くまで約 30 分ただ待機する時間があったのが退屈でした (特に、この日の午前 0 時発の便で来た早稲田勢は眠くて大変そうでした)。
横浜大会とは違って会場にはコーチの分の椅子はなく、体育館の後方 2 階席から眺める形でした。まるで授業参観を見に来た保護者みたいな感じです。開会式やルール説明が行われたあと、いよいよプラクティスコンテストが始まります。しかし用意されていた順位表はあいにく動いていなかったので、特にやることがなくて早稲田コーチの suzuken さんや阪大コーチの kotamanegi さんと駄弁ったり自転車マシンで遊んだりしていました。
プラクティスの内容は今年の台中国内予選の問題そのままだったようですが、我らが Screenwalkers が優勝していて流石でした (もっとも、台湾の上位チームはちゃんとは取り組んでいなかったようですが)。終了後は私も下に混じってコンテスタントと話をしましたが、E8 さん square さんが台湾チームからの人気を博していてその影響力の高さには驚きました。私もその流れに便乗して台湾選手とお話しさせてもらい、好きな日本人競技プログラマーを何人かに聞いた結果、上がったのは chokudai さん・双子・maspy さんでした。
最後に配布されたミールボックス (中身はパン) をもらって会場を後にしたのですが、どうやらシャトルバスは既に出発してしまったようです。早稲田勢・阪大勢は疲れて座り込んでいましたが、その際に聞いた「今年 3 月のベトナム・ハノイでのプレーオフでも寒空の下バスを待たされて、日本勢で地べたでカードゲームをした」という話が印象的でした。その他にもベトナムの交通事情はカオスで、歩いて 10 分のところをバスで 1 時間かかったり、歩道を歩いてたら後ろからバイクがクラクションを鳴らして来たこと、krps さんがホテルのスリッパのまま会場に行ったことなどが面白かったです。
待つこと約 30 分でバスが帰ってきてようやく乗り込みますが、2 人だけ定員オーバーになってコーチの私と kotamanegi さんだけ次のバスになりました。幸いこちらも 5 分後くらいに来たので特に問題なかった上に大型バスを 2 人で貸切することができて気持ちが良いものです。高速道路の上から見える台中市街の夜景も強く印象に残りました。
帰りの電車は 20 分遅れていたため、ホームで 30 分以上待つことになり、在来線台中駅に着く頃には 19 時半を回っていました。駅前のファストフード店で軽く食事を済ませては 20 時すぎにはホテルに戻り、明日のコンテストに備えて風呂に入ったらすぐ寝ます。
3 日目感想まとめ
大会 2 日目 (11/17 日)
ついに大会本番当日が来ました。余裕を持って朝 5 時台に起き、身支度を済ませて 6 時半に出発します。高速鉄道台中駅のカフェで朝食を取って、今回は余裕を持ってシャトルバスに乗車。会場に着いてからは選手の荷物預けを行い、この日はすぐにコンテスト会場に入ることができました。しかし問題になったのがトイレットペーパー切れで、1 フロアのトイレで 1 つのペーパーを共有していたため地獄絵図が広がっていたようです。私は近くのコンビニのトイレを借りることで事なきを得ました。
コンテストは定刻の 9 時半に無事に始まり、この日は順位表が動いていてコーチ用の問題文も配布されたので、万全の状態で観戦できました。序盤は LGM の i_am_noob さん擁する NTU チーム std_abs が若干上回る形で Screenwalkers と上位を争っていて、中盤あたりで Screenwalkers が二完差をつけたところで安心して suzuken さん kotamanegi さんと一緒に昼食に行きます。台風でオンラインになる可能性があったのが嘘かのような見事な晴天で天気も 30 度近くあり、台湾に来てから一番の暑さでした。地元の飲食店に行ったので注文がかなり大変でしたが、餃子麺はコスパもよく美味しかったです (お茶が大量に砂糖が入っていてめちゃくちゃ甘かったですが)。
会場に戻ると std_abs が二問通して完数で追いついたところで順位表凍結されていて、優勝争いは混戦の様相を呈しています。早稲田の 2get もあと一問通せばプレーオフが見えてきそうです。kotamanegi さんは阪大はもうだめだと言っていました。凍結後提出を見て、これは通ってそうこれは通ってなさそうなど想像を巡らせているうちにコンテストが終了します。
我々もコンテスタント側に行って、2get と Screenwalkers の結果を聞きました。どちらも凍結後の提出で AC できたようで、特に Screenwalkers は時間差を考えれば優勝が確定していると教えてくれました。最難の N 問題を解いたときに E8 さんが泣き崩れたそうですが、上からは大量の風船で遮られて見えませんでした。何はともあれ、おめでたい限りです。
朝預けた荷物を回収してから大講堂に場所を移します。こんな綺麗な講堂がうちの大学にも欲しいものです。閉会式が終わったあと、いよいよお待ちかねの Yes/No が始まります。まずは各問題の FA 賞が授与されたのですが、Screenwalkers は凍結前で 5 個もらっていてウケました。110 チームあるうえに上位 10, 30, 60 チームはそれぞれ金、銀、銅メダルを表彰されるので、結構時間がかかりました。日本勢は全て銀メダル以上で素晴らしいです。早稲田はプレーオフに行ける見込みが高そうだったのも嬉しい報せです。最後は Screenwalkers と std_abs の決戦です。std_abs は凍結後に 1 問通して 12 完としましたが、Screenwalkers は 2 問通して 13 完だったのでここで優勝が確定します (改めておめでとうございます!)。厚かましくも表彰ではコーチの私も写りに行ったのですが、どうやら壇の中央にいたようでだいぶ目立ってしまっていたようです。
撮影の後は運営の方とお話しすることができました。WF でも頑張ってくださいということを言われましたが、実はまだ横浜の結果次第で WF に行けるかが変わるので、残念ながら苦笑せざるを得ませんでした。貰ったトロフィーと楯をしまってからビュッフェ会場へと向かいます。頭を使ったコンテスタントのことを考えてなのか安価だからなのかわかりませんが、炭水化物パーティーです。最後に早稲田・阪大と合わせて 3 チームで記念撮影をしました。
この日はちゃんと一巡目のシャトルバスに乗り込み、会津大を合わせた 4 チームで在来線台中駅の周りで観光に行きました。行った場所は第四信用合作社 (アイスクリーム屋) と夜市です。アイスクリームはダブルのサンデーで頼もうとしたところ、トリプルでも同じ値段だと言われてそうしたのですが、結構ボリューミーで最後は溶けてきて食べるのが大変でした。もちろんおしゃれなお店で美味しかったので満足です。
後半は夜市へ向かいます。歩いている途中早稲田勢の krps さん k1suxu さん suzuken さんとお話しできました。お二人が昨年横浜に出たチーム hot-k-k1 での hotman さんのエピソードや麺屋こころでの例の事件と、krps さんのベトナムスリッパ事件を見比べて、krps さんが hotman さんに似てきているという話を聞いて、全員卒業してしまった sociability の後継者が現れたことに感動しました。
夜市では krps さんと水餃子 10 個を買って食べます。krps さんは先程のアイスを食べすぎて吐きそうと言いながら食べたりと終始テンションがおかしくて、将来が心配で仕方ないです。腹の具合的にタージーパイが食べられなかったのだけ心残りとなりました。明日の観光には参加しないので、駅まで戻って日本勢とはここでお別れです。
Screenwalkers の FA 情報です pic.twitter.com/faJb7UObDv
— tokusakurai (@tkskri_kypr) 2024年11月17日
ホテルに戻った後は、KoD さんにも手伝ってもらって、7 枚の FA 賞の紙の部分だけ剥がして持って帰ってもらうことにしました。
4 日目感想まとめ
- Screenwalkers 優勝おめでとうございます!
- 夜は日本勢で観光できて楽しかった (kotamanegi さんがキャリーしていただいてとても助かりました)
- krps さん大丈夫?
大会翌日
5 日間の台湾もついに最終日を残すのみとなりました。トロフィーの寸法を測って、機内持ち込みに耐えるサイズであることを確認してから出発します。こういうときにやはり LCC ではない航空会社を使っていることのメリットが浮き彫りになります。
新幹線で空港まで移動し、お土産を買ってあとは帰るのみです。唯一の懸念材料であったトロフィーの機内持ち込みも無事に通って、つつがなく帰国できました。機内食のちいかわのマカロンが美味しかったことだけ注記しておきます。帰国後の税関だけあることを知らなかったですが、ここも特に問題ありませんでした。空港からは成田エクスプレスで豪遊して帰りました。
5 日目感想まとめ
- 優勝するつもりならトロフィーの処置を考えておくと良さそうです
まとめ
非常に充実した 5 日間でした。運営の方々や日本・台湾選手を始めとして、お世話になった皆様に感謝申し上げます。12/21・22 の横浜も楽しみです。